UJIchann日記

劣等生お勉強の記録

備忘録〜企業経営理論④〜組織構造について

 

 

 

●機能別(職能別)組織

個々の機能(仕事の内容)を単位化した組織のこと。人事・営業・購買とかに分ける。

メリット:・分業により、その仕事の成熟が期待でき、専門性が発揮できる。

・業務集中により規模の経済が発揮できる。

・トップ権限集中型の単純な階層構造であり、組織の統制を測りやすい。

・トップは広範囲の情報を集められて大局的な意思決定ができる。

デメリット:・トップの負担が大きいため、意思決定に遅れが生じる可能性がある。

 ・組織内の人事交流が停滞する可能性があるため、部門通しの横の繋がりができなくなる懸念がある。⇦セクショナリズム

 ・各部門管理者が担当業務に専門化してしまい、全社的なマネジメント能力がある人材が育ちにくい。

 ・部門の利益責任の所在が不明確になる。

 

事業部制組織

事業部と呼ばれる管理単位を本社のトップマネジメント下に編成した組織形態のこと。分権管理組織。製品、サービス、地域、顧客等の基準で編成される。

・ROI(資本利益率)によって管理される。

メリット:・トップマネジメントの負担が軽減され、戦略的意思決定に多くの時間を使えるようになる。

・現場の状況に応じた迅速な対応が可能になる。

・下位管理者のモチベーションが高まり、管理者の能力を高めて、次代の経営者の要請が可能となる。

デメリット:・研究や購買が各事業部で重複して行われることから、コストがかかる。

 ・各事業部がそれぞれの利益を追求して視野が狭くまり、短期的な判断に陥りやすい。

 ・セクショナリズムの発生がしやすい。

 

 

カンパニー制

事業部組織制の持つ独立採算主義をさらに徹底させた組織形態のこと。バランスシート経営を導入して投資収益性を重視している。

 

マトリックス組織

横断型組織あるい格子型組織のこと。職能別組織と、事業部型組織の良いところを同時に狙った組織形態のこと。プロジェクトチームが恒常化する必要性があった場合にこの組織形態が用いられる。

※最大の狙いは範囲の経済性の追求。

メリット:・職能、製品等の2次元に基づいた組織統合を図ることができる。

・人的資源の共有ができるので、課題に柔軟に対応できる。

・情報の共有により、情報処理が迅速化する。

デメリット:・組織の人が2人の上司から指示を受けるワンマンツーボスシステムのため、組織内のコンフリクトが発生しやすい。

 ・命令統制の錯綜により責任の所在が不明確になる。

 

あっち行ったりこっち行ったり板挟みされたり大変だなぁ。。

 

□バーンズ&ストーカー

●機会的システム:ピラミッド型の官僚制組織のこと。不安定な環境条件に適している。

有機的システム:水平的に協調関係が発展した柔軟な組織構造のこと。安定的な環境条件に適している。